2009年07月28日

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第一次世界大戦開戦の日

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オーストリア=ハンガリー帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇位継承者フランツ・フェルディナンド大公がボスニアを訪問中の1914年6月28日に、同国の首都サラエヴォで暗殺された。
オーストリアは7月23日にセルビア政府に10箇条の最後通牒を送付し、48時間以内に無条件受理を要求した。
セルビアは、ほかの9項目については受け入れに同意したが、容疑者の裁判にオーストリア官憲を参加させることは認めなかった。
オーストリアは条件付き承諾を不服として7月25日に国交を断絶した。
オーストリアでは首相も皇帝も反対していたが、同国政府は7月28日に宣戦布告を行った。
8月にはロシア、ドイツ、フランス、イギリスが参戦し、23日には日本も日英同盟に基づいてドイツに宣戦布告し、11月にはオスマントルコも参戦し世界大戦に広がった。

この戦争は一般市民を巻き込んだ大量殺戮戦争の始まりであった。
地上戦では戦車が出現し、機関銃とともに無差別殺戮を行い、海上ではUボートの無制限撃沈が宣言され、空中では実用化されたばかりの飛行機や飛行船が動員された。

北大西洋の花形であった高速客船も、上掲のモレタニアのように迷彩を施されて兵員輸送にあたったり、カイザー・ヴィルヘルム・デア・グロッセのように仮装巡洋艦として通商破壊にあたり撃沈されたものがあり、ルシタニアのように千人以上の乗客が犠牲になった船もあった。

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