2009年10月17日

*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「紺碧の海」はこちらです ***

未来の旅客用飛行船を考える(5) 以前建造された硬式飛行船の結末一覧(3)

LZ72.jpg

(註:◎:解体、●:事故損失、×:交戦被害(引き渡し拒否の爆破は含めず)
この一覧は硬式飛行船の損失状況をマクロに見るためのものであり、航行空域や、乗務員などは表示していない。
固有船名の後の括弧内はDELAG/陸軍/海軍の付けた船名である。)


×「LZ72(L31)」:1916年初飛行。1916年10月2日被撃墜。

◎「LZ73(LZ103)」:1916年初飛行。1917年4月以降解体。

×「LZ74(L32)」:1916年初飛行。1916年9月24日被撃墜。

◎「LZ75(L37)」:1916年初飛行。1920年、解体の上日本に引き渡し。

×「LZ76(L33)」:1916年初飛行。1916年被弾、敵地不時着。

◎「LZ77(LZ107)」:1916年初飛行。1917年7月7日解体。

×「LZ78(L34)」:1916年初飛行。1916年11月27日被弾炎上。

◎「LZ79(L41)」:1917年初飛行。1918年6月23日格納庫内で爆破。

◎「LZ80(L35)」:1916年初飛行。1918年9月解体。

◎「LZ81(LZ111)」:1916年初飛行。1917年8月10日解体。

●「LZ82(L36)」:1916年初飛行。1917年2月7日不時着解体。

◎「LZ83(LZ113)」:1917年初飛行。1920年10月フランスへ引き渡し。

●「LZ84(L38)」:1916年初飛行。1916年12月29日不時着解体。

●「LZ85(L45)」:1917年初飛行。1917年10月20日敵地不時着破壊。

×「LZ86(L39)」:1916年初飛行。1917年3月17日被撃墜炎上。

●「LZ87(L47)」:1917年初飛行。1918年1月5日格納庫内で爆発。

●「LZ88(L40)」:1917年初飛行。1917年6月16日着陸失敗解体。

●「LZ89(L50)」:1917年初飛行。1917年10月20日敵地不時着。

◎「LZ90(LZ120)」:1917年初飛行。1920年12月24日イタリアに引き渡し。

◎「LZ91(L42)」:1917年初飛行。1919年6月23日格納庫内で爆破。

×「LZ92(L43)」:1917年初飛行。1917年6月14日被撃墜。

×「LZ93(L44)」:1917年初飛行。1917年10月20日被撃墜(高射砲)。

●「LZ94(L46):」1917年初飛行。1918年1月5日格納庫内で爆発。

×「LZ95(L48)」:1917年初飛行。1917年6月17日被弾炎上。

×「LZ96(L49)」:1917年初飛行。1917年1月20日不時着被捕獲。

●「LZ97(L51)」:1917年初飛行。1918年1月5日格納庫内で爆発。

◎「LZ98(L52)」:1917年初飛行。1919年6月23日格納庫内で爆破。

×「LZ99(L54)」:1917年初飛行。1918年7月19日格納庫で被爆撃。

×「LZ100(L53)」:1917年初飛行。1918年8月11日被撃墜。

×「LZ101(L55)」:1917年初飛行。1917年10月20日不時着。

●「LZ102(L57)」:1917年初飛行。同年10月8日暴風により破損解体。

◎「LZ103(L56)」:1917年初飛行。1919年6月23日格納庫内で爆破。

●「LZ104(L59)」:1917年初飛行。1918年4月7日飛行中炎上。

●「LZ105(L58)」:1917年初飛行。1918年1月5日格納庫内で爆発。

◎「LZ106(L61)」:1917年初飛行。1920年12月イタリアに引き渡し

×「LZ107(L62)」:1918年初飛行。1918年5月10日被撃墜。

×「LZ108(L60)」:1917年初飛行。1918年7月19日格納庫で被爆撃。

◎「LZ109(L64)」:1918年初飛行。1920年7月イギリスに引き渡し。

◎「LZ110(L63)」:1918年初飛行。1919年6月23日格納庫内で爆破。

◎「LZ111(L65)」:1918年初飛行。1919年6月23日格納庫内で爆破。

×「LZ112(L70)」:1918年初飛行。1918年8月5日被撃墜。

◎「LZ113(L71)」:1918年初飛行。1920年7月1日イギリスに引き渡し。

◎「LZ114(L72)」:1920年初飛行。1920年7月11日フランスに引き渡し。

◎「LZ120(ボーデンゼー)」:1919年初飛行。1921年7月イタリアに引き渡し。

◎「LZ121(ノルトシュテルン)」:1921年初飛行。1921年6月フランスに引き渡し。

◎「LZ126(ZRⅢ)」:1924年初飛行。1924年10月アメリカに引き渡し。

◎「LZ127(グラーフ・ツェッペリン)」:1928年初飛行。1940年春爆破。

●「LZ129(ヒンデンブルク)」:1936年初飛行。1937年5月6日爆発。

◎「LZ130(グラーフ・ツェッペリンⅡ)」:1938年初飛行。1940年春爆破。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ツェッペリン飛行船については以上であるが、次回以降他社建造船を列記しようと思う。

ドイツではこのほかに、シュッテ・ランツ飛行船があり、フランスはゾディアック社が1隻建造しただけであったが、イギリスでは官営工場の他、ヴィッカース、ビードモア、エアシップギャランティなどが建造し、アメリカではグッドイヤーとツェッペリンの合弁会社が建造していた。

なお、これまでに挙げたツェッペリン飛行船の中には、戦勝国に戦時賠償として引き渡されたあとで事故を起こしたものについても、◎(解体)をマークしたものが含まれている。
引き渡し後の事故については便宜上、受領国側の事故として取り扱うことにした。
航空機の安全運航は、その設計・建造技術と共に運用面にも大いに関連があると考えるためである。


Comment on "未来の旅客用飛行船を考える(5) 以前建造された硬式飛行船の結末一覧(3)"

"未来の旅客用飛行船を考える(5) 以前建造された硬式飛行船の結末一覧(3)"へのコメントはまだありません。