2010年01月22日

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トム・ヒューズ著「大西洋のブルーリボン」

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アマゾンUSAに依頼していたトム・ヒューズ著「大西洋のブルーリボン」が届いた。

著者紹介に寄れば1903年、マージー河畔のリバプールに生まれ、15歳の時からキュナード本社で働き始めたという。
その後広報担当としてリバプール、ロンドン、サウザンプトン、プリマスに勤務して新聞担当と社内報の編集に携わり、後にキュナード・ホワイトスター・ニューズの編集長となった。
1945年にリバプールのコマース・アンド・シッピング・テレグラフ誌に招請されて副編集長を経て編集長になりこの有名誌の経営にも参画するようになった。
この間、BBC放送でも解説を行い、1968年に引退した後もTV解説などで活躍したという。

同書は1973年11月にケンブリッジのPSLから出版された。

1976年に出光宏氏により邦訳が出版されている。

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今回、原書と見較べてみると版も大きく、写真や図表も追加されており、出光氏の翻訳出版にかける意気込みが、今更ながら伝わってくる。

なぜ、今更原書を求めたかと言えば、主要な船名や氏名はカタカナに原綴りが併記され、多くは翻訳者の註や解説も付いており、訳文も実にこなれてはいるが、重要な個所では原文のニュアンスも知りたいと思ったからである。

邦訳版にも貴重な付録があるが、ブルーリボン認定の平均速度を算出する両岸のチェックポイントと、その間の大圏距離など邦訳版に掲載されていないデータも載っている。


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