2010年06月04日

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飛行船四方山話(151):世界周航に乗船した日本人

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世界周航では、通過各国の政府代表が乗船していた。

[区分]乗船者

[難易度]初級

[問題]
「グラーフ・ツェッペリン」の世界周航には数名の日本人が区間乗船しました。
全部で何人乗船したのででしょうか?

1.3人
2.4人
3.5人
4.6人

[答]4

[解説]
歴史上初めての世界一周飛行は、一大冒険飛行でもあったのでシベリアのツンドラに不時着したときのことを考慮して、猟銃や弾薬を含む非常用装備まで積み込んでいました。
シベリアを航行中は無線通信もしばらく途絶しました。

従ってアメリカ、スペイン、ロシア、日本など通過各国から政府代表を招待して乗船して貰い、航行中の支援・協力を要請していました。

世界一周の乗船料は2500ドルと設定されていたが、実際に乗船料を支払って乗船したのは2人だけで、あとは招待客と、関連各国政府代表それに新聞記者やカメラマンなど報道関係者でした。

フリードリヒスハーフェンから霞ヶ浦までは、日本政府代表として海軍の藤吉直四郎少佐、報道権料を支払った毎日、朝日からは大阪毎日の圓地與四松博士、大阪朝日の北野吉内記者が乗船していました。

霞ヶ浦からロサンゼルスまでは政府代表として海軍軍令部の草鹿龍之介少佐が乗船するすることが決まっていましたが、陸軍参謀本部から急遽、柴田信一少佐が乗船することになりました。
報道関係者としては電通の白井同風記者が、同じくロサンゼルスまで乗船しています。

欧米の報道陣はレークハーストからレークハースト、あるいはフリードリッヒスハーフェンからフリードリッヒスハーフェンまで、実際に世界周航を行っていますが、我が国の関係者はいずれも1区間のみの乗船でした。


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