2010年06月27日

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飛行船四方山話(173):南米定期便の航空貨物

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飛行船は乗客や航空郵便のほか、さまざまな航空貨物を運んだ・・

[区分] 運航:搭載物

[難易度]初級

[問題]
DELAG/DZRでは、ヨーロッパから南米あるいは北米に硬式飛行船による定期便を就航させており、乗客のほかに航空郵便や航空貨物も扱っており、生き物まで輸送していました。
次のうち、実際に運んでいないものはどれでしょうか?

1.乗用車
2.軽飛行機
3.チンパンジー
4.競走馬

[答]

[解説]
南米定期便など、飛行船では乗客のほか、多くの郵便物とともに様々な航空貨物が輸送されました。
「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」は9年近くの周航期間中に39トン以上の航空郵便と30トン以上の航空貨物を輸送しています。
「LZ129:ヒンデンブルク」は1936年3月31日に46名の乗客と、オペルの乗用車「オリンピア」と小型スポーツ機を載せてリオ・デ・ジャネイロに向けて飛び立ちました。この航行では船上でカトリックのミサが行われています。
ザムト船長の吹き込んだ録音テープをもとに飛行船史研究家のクラインハインス教授が監修した本には「ドイツ人女流飛行家アントニー・シュトラスマンのために小型スポーツ機をレシフェまで空輸したが、彼女はその2時間後に南方に飛び立った。」という記述がありますが日時も便数も記載がなく、その件かどうか確認できません。
「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」では、檻に入れたチンパンジーを空輸したときの写真が残っています。
馬は神経質な動物なので、飛行船で空輸されたことはないと思います。

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