2010年07月02日

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飛行船四方山話(178):飛行船上で行われた催し

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それは「ボーデンゼー」船上で行われた・・

[区分] 運航・サービス

[難易度]中級

[問題]
「LZ120:ボーデンゼー」の定期運航は非常に人気があり、試運転直後の1919年8月から11月末まで定期運航されていましたが、連合国管理委員会の命令で突然運航を中止されました。
この短い運航期間中の11月14日には船上で特別な催しが行われています。
何が行われたのでしょうか?

1.歌曲の独唱
2.映画の上映
3.レコード鑑賞会
4.弦楽四重奏団の演奏

[答]

[解説]
飛行船研究家のペーター・クラインハインス教授の著書によれば、「ボーデンゼー」の客室最前部の右舷側には2倍の乗船料金を支払った乗客のための特別席が設けられていました。
また、戦前の「LZ10:シュヴァーベン」から乗務していたハインリヒ・クービスがスチュワードとして乗務しており、乗客用区画後方の厨房で食事や飲み物のサービスをしていました。
5つのコンパートメントに設けられたテーブル付きの20人分の座席のほか、これを越える乗客のために10基までの籐いすが用意されていました。
11月14日にベルリン(シュターケン)を離陸した「ボーデンゼー」の船上で行われたのは、弦楽四重奏団による室内楽の演奏でした。

上掲の写真は「ボーデンゼー」でサービスしているヘッド・ウェイターのクービスです。その手前に籐いすに掛けている乗客も写っています。


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