2010年07月02日

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1900年7月2日

LZ1CountZ.jpg

110年前の今日、南独ボーデンゼー湖畔でツェッペリン伯爵の開発した硬式飛行船「LZ1」が初めて浮揚した。

湖畔のマンツェルで製作が開始された飛行船は水上格納庫で組み立てられた。

格納庫から曳き出されたその飛行船は7月2日の午後8時に浮揚を開始し空中に留まった。
このときトリム調整に重錘が用いられた。船首を下げるためには船首側の索を引く計画であったがこの機構がうまく作動せず、18分で湖面に落ちた。
このとき同船には伯爵はじめ5人が乗り込み、非常時に投棄するためにバラスト350キログラムが搭載されていた。

3ヶ月ののち、重錘の代わりに小さな鰭をつけて飛行したが、この第2回浮揚で1時間以上滞空した。
エッケナー博士がフランクフルト新聞に依頼されてレポートを書いたのはこの10月17日の浮揚であった。

同船は10月21日に短時間の浮揚実験ののち解体され、スクラップとなったアルミニューム材は提供してくれた会社に返納され、飛行船運航助成会社も清算されている。

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