2010年07月06日

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飛行船四方山話(181):ダイニングのシーティング

LZ129dining_1.jpg

食事は旅の楽しみの1つであった・・

[区分] 船内サービス:ダイニング

[難易度]初級

[問題]
航洋船舶で食事のテーブルが指定される場合、全員が同時に着席できる場合と、時間帯をわけて指定された時間に着席する場合があります。
北大西洋航路に就航していた「LZ129:ヒンデンブルク」の場合、どのように決められていたのでしょうか?

1.全員同時に着席できるワン・シーティング制がとられていた
2.準備の都合上、前後2回にわけて食事を摂っていた
3.空いている席を利用できる自由席であった
4.受付に告げておくとウェイターが、順次用意の出来た席に案内した

[答]

[解説]
「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」が実用実験船、気象情報調査船を兼ねたデモンストレーション船として建造されたのに対して「ヒンデンブルク」は本格的旅客用飛行船でした。
Aデッキ左舷側を全部使った展望窓付きの長さ15メートルのダイニングルームは、低い仕切りを隔てたプロムナード寄りに4人がけの正方形のテーブルや、5人がけの丸テーブルが配置され、奥の壁寄りには2人がけのテーブルが幾つか用意されていました。
しかし、乗客全員を同時に着席させてサービスするのは無理であったので、なるべく乗客の希望を満たすように前後2回にわけて指定席になっていました。
1人で乗船した乗客は、ドイツ系・アメリカ系などを勘案してヘッドウェーターが席に案内し紹介していました。
ドイツではメインダイニングは昼食で、夕食は簡単に済ませることが多いのですが、メニューを見ると昼食も夕食もスープやデザート、コーヒーなどをあわせて5品程度であったようです。
さすがにポテト(カルトッフェル)は必ず出ていたようです。

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