2010年07月28日

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飛行船四方山話(195):飛行船の旅客定員

R100_1.jpg

渡洋飛行船の船内は航洋客船のようであった・・

[区分]設計:客室定員

[難易度]初級

[問題]
旅客用飛行船の乗客用区画は航洋客船に準じて設計されていました。
実際に建造されたもののうち乗客定員の最も多いのは次のうちのどれでしょうか?

1.「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」
2.「LZ129:ヒンデンブルク」
3.「R100」
4.「R101」

渡洋飛行船の船内は航洋客船のようであった・・

[区分]設計:客室定員

[難易度]初級

[問題]
旅客用飛行船の乗客用区画は航洋客船に準じて設計されていました。
実際に建造されたもののうち乗客定員の最も多いのは次のうちのどれでしょうか?

1.「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」
2.「LZ129:ヒンデンブルク」
3.「R100」
4.「R101」


[答]

[解説]
実際に南米、北米の定期航空路に就航していたのは「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」と「LZ129:ヒンデンブルク」の2隻でしたが、ツェッペリン飛行船製造社では「LZ130:グラーフ・ツェッペリン(Ⅱ)」を完成させ、乗客定員を100名とする「LZ131」も建造に着手していました。
イギリスでは軍用としての飛行船に見切りをつけ、「R36」を乗客定員50名の旅客用飛行船として完成させています。エアシップ・ギャランティ社で建造した「R100」は乗客定員100名、官立飛行船工場で建造した「R101」は乗客定員50名の大型飛行船として完成しましたが「R101」はエジプト経由カラチに向かってカーディントンを出発しましたが、海峡を越えたフランス北部の丘陵地帯に墜落炎上しました。
同船は船体重量超過を補正するために試験飛行後、延長が工事を行っています。また「R36」は100時間も航行することなく、1921年4月に飛行中上部および右舷の尾翼を失い補修されたものの間もなく解体され、「R100」も「R101」の惨事のあと解体されました。
「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」はの乗客定員は20名でした。「LZ129:ヒンデンブルク」は新造時の乗客定員は50名でしたが、そのシーズン終了後70名に増やされています。
「LZ130:グラーフ・ツェッペリン(Ⅱ)」はアメリカがヘリウムを輸出する特例法を成立させたために、乗客定員を40名に減じて設計変更されましたが、結局ヘリウムの輸出は認められず、水素船として旅客運航されることなく解体されました。

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