2011年09月09日

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手書き文字の書き方、読み方

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飛行船の文献調査を行っているとフラクトゥールを避けて通ることは出来ず、何とか活字で印刷されたフラクトゥールを読めるようになった。

しかし、ツェッペリン伯爵夫人イザベラが一人娘のヘラと、甥のマックスとともに「LZ3」に乗せて貰ってボーデン湖畔を遊覧飛行したときの感激を述べた挿絵のような葉書はすらすらとは読めない。

それで、ドイツで生まれて大きくなって日本に来た人の書いた「アルファベットの正しい書き方:ドイツ語を例にとって」(上智大学出版)を求めた。

その本を読んで初めて知ることが幾つかあった。

アメリカとドイツではカンマとピリオドの用法が逆であることは知っていたが、筆記体の形だけでなく筆順も違うものがある、数字の呼び方が違うことも知った。
数字といえば「1」と「7」はよく取り違えられる。

もっと驚いたことに、ドイツでは80歳以下の人でドイツ文字の筆記体を読み書きできる人が非常に少なくなっているということであった。

その本には「ドイツ人の手書きの実例30通」として著者宛の手紙や葉書が載っているが活字体が添えてなければとても読めたものではない。

ここで反骨精神が頭をもたげた。
ドイツ文字の筆記体を修得しようと思うのである。
ドイツでは子供にアルファベットを教育するために3年間掛けるという。
はたして何年で修得できるか、また楽しみが増えた。


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