2012年08月22日

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「グラーフ・ツェッペリン」曳引時トラブル

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飛行船「グラーフ・ツェッペリン」は1929年8月22日の朝、草鹿海軍少佐、柴田陸軍少佐、電通の白井記者などが乗船して、次の寄港地ロサンゼルスに向けて出航することになっていた。

霞ヶ浦海軍航空隊には世界大戦の戦時賠償として移設されていた格納庫が利用できたので寄港地になったものである。

その格納庫で乗員、乗客も乗り込み、最終重査が終わって200人を超える水兵が曳航索をとって屋外に曳き出すときにトラブルが起きた。

船体の殆どが曳き出されたとき、軌条の上で台車が何かに引っかかったのである。

このため後部エンジンゴンドラの支柱が格納庫壁に当たって損傷したのである。

飛行船は再度引き入れられて補修を行うことになった。

このため、出発は翌日の午後に延期になった。

朝日新聞など各社は「今暁、霞ヶ浦出発」とか「午前4時壮途へ」などと誤報を朝刊に載せてしまった。
このとき、時事新報のみは朝刊を刷り直して事実を報道している。


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