2005年08月24日

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飛行船概史(2) 飛行船の黎明期 ジファール、デュモン、ツェッペリン

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フランスで気球を軍事利用としていたムーニエ将軍は1793年に戦死し、フランスにおける気球の研究は頓挫したが、彼の設計した気球の長さは80m近く、手動のプロペラを備えていた。

1837年にイギリスのジョージ・カイレー卿はこれを原型に蒸気機関を用いた水素ガス浮揚の動力気球を製作した。

1852年にはアンリ・ジファール(1825〜82)が蒸気機関を備えた飛行船の特許を取り、翌年蒸気機関を載せたゴンドラ付きの飛行船の飛行に成功した。
この飛行船は操縦可能で、高度1800mまで上昇したと言われている。

1898年にはブラジル出身のサントス・デュモンが、飛行船第一号で飛行に成功した。
彼は次々と飛行船を開発し、後には飛行機も手掛けている。

1893年にハンガリー生まれのダヴィッド・シュヴァルツがアルミニューム製のシュヴァルツ式飛行船をウィーンの帝国軍事局に提案した。

1827年に米、仏で同時に電解法による金属アルミニューム製法の特許が申請されており、これを構造部材とする飛行船を設計したのである。

開発につきものの紆余曲折は省略するが、1897年11月3日、に全長48m、直径14m、ガス容量3700立米の飛行船がベルリンの空に浮揚した。
推進器系の故障で墜落したが、これを見学していたグラーフ・ツェッペリン伯爵は、南ドイツ、ボーデン湖畔のフリードリッヒスハーフェンで飛行船開発事業に着手し、1900年7月2日、に独自に開発した飛行船「LZ-1」を飛行させた。

シュヴァルツの飛行船の浮揚している写真があるが、飛行船は水平に浮かんでいるが外皮は皺だらけである。
おそらく、船体を形作る構造部材に軽金属アルミニュームを使用し、外皮は帆布のようなもので覆ったのであろう。

フランスではブラジル人サントス・デュモンが、1898年に一人乗りの飛行船第1号を飛行させ、その後次々と飛行船、後には飛行機の開発で注目されていた頃である。

Comment on "飛行船概史(2) 飛行船の黎明期 ジファール、デュモン、ツェッペリン"

ブラジルでは、世界で最初に飛んだ人はサントス・ドゥモンとしっかり習います。
ライト兄弟って誰というところです。
リオ・デ・ジャネイロの国内空港も彼の名前が付いています。
サンパウロにも、彼の名前の付いた大きな通りがあります。
彼の実家は、コーヒーで大当たりした大金持ちだったようです。
だから、パリで遊んでいられたようです。