2009年06月17日

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戦前の飛行艇

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戦前の飛行艇には座席のほかに、寝台やサロン、ラウンジと言った歩き回れるところがあった。
厨房は必ずついており、艇種によってはバーもあった。

1940年頃、南洋定期便を運航していたこの定員10〜18名程度の川西大型飛行艇にも冷蔵庫を備えた調理室があった。

その頃、イギリスと植民地を連絡していた昼間定員22名のショート・エンパイアにはサロンもプロムナードもあり、夕刻寄港地に着水してホテルでディナーも朝食も用意されていたという。

パンアメリカンの太平洋航路では寄港地のホテル建設が間に合わなかったので、泊地で乗客が食事を楽しんでいるあいだに座席をベッドメーキングしていた。

その10年前に大西洋を横断したドルニエDoXの化粧室にはシャワーもバスも装備されていた。

旅客機にエコノミークラスが導入されたのは、大型ジェット機時代に入ってからである。

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